~落書き帳~

かずです。どうぞよろしくお願いします。

場所取り合戦

 ネットさえあればどこに住んでも同じだ。果たしてそうだろうか。交通インフラが発達し、物事の均一化が進んだ現代においては、たしかにそのように考える傾向はある。欲しいものはオンライン通販で買えるし、友人ともSNSでつながることができる。

 移動手段が限られていた時代、人は、食料や生活の物資を得るために移動した。徒歩であったり、牛馬であったり舟であったりしただろう。そして、人が集まるところに物資があつまった。そこに市場が形成されたからだ。この場所は、大量の物資が集積できる場所であり、大量の物資の運搬に適した場所であった。そう遠くない昔、そのような要衝を押さえることが重要視されていた。一方、交通インフラが発達している状況で、かつインターネットが高度に発達した現代、僕らは、今いるその場所で生活に必要な物資を得ようとしている。日本各地の特産品が通販で買える時代であり、テレワークで職場への通勤も無くそうという時代だ。

 このような時代であってもなお、僕らは「場所取り合戦」をしていることを忘れてはいけない。ネット技術を支えているのは、海底ケーブルやサーバーといったインフラ技術であるし、それらの敷設や設置には、海流や地形といった自然環境の制約を受けているのであるから、インフラ設置に適した場所というのは必ずあるはずだ(筆者はその点詳しくないが)。もちろん、資源の獲得競争も同じだ。

 そんなに遠くの世界の話じゃない。恋愛も同じだ。異性を探しに街にでるだろ。もしかして、アプリで済ませようとしているのか?一流企業の男を見つけに一流企業に入ろうとするだろ。それも同じだ。

 人が集まるところ、技術が集まることには必ず理由があり、僕らは、その場所を巡って日々戦っている。