『学問のすすめ』(1)
僕は、最近福澤諭吉先生に学問をすすめられている。
福澤諭吉先生は、君も知っていると思うけど、あえて紹介すると一万円札の人だ。
僕は、お金をとても大切にしたいと常日頃から心がけているので、福澤諭吉先生のことも大切に思っている。
ところが、僕は、福澤諭吉先生のことを大切にしたいと心がけながら、福澤諭吉先生の代表的な著作である『学問のすすめ』を読んだことがなかった。これでは、福澤諭吉先生が僕の財布に長居してくれないはずだ。人を大切にするということは、その人のことを知ろうとする行動が必要なのだから。
このことに気づいた僕は、福澤諭吉先生に僕の財布にできるだけ長く滞在してもらうために、『学問のすすめ』を書店で手にとったのである。